August 29, 2007

いろいろな事が一段落? (ジョジョの日記はHPのジョジョのページにお引越ししました)

 安倍改造内閣がスタートした。支持率が若干上がったとはいえ、期待している人はどれだけいるのだろうか?
 
 注目は厚労相になった舛添氏。反安倍を貫いてきた彼が、今最も関心が寄せられる社保庁のことなど、問題が山積する厚生労働省の大臣になった。やる気をみなぎらせる舛添氏だが、なんだか気の毒だ。安倍坊やは一番難しいポジションに坊やにとって「うざい奴」を据えたように見えてならない。赤城氏のようにお友達を傷つけてしまうという結果を招いた、そのような経験から傷つけてもかまわない「うざい奴」を選んだのではないだろうか? 舛添氏としても負けるわけにはいかないよね。

 その他の人事に関しては、いろいろ名前がついているが、私が名づけるならば「党内ご機嫌取り&ぼくに意地悪しないでね内閣」はどうだろうか?
 
 各派閥の重鎮を入閣させることによって、党内の逆風の楯になってもらおうとしているように見える。重鎮たちも坊やに対しては不満もあるだろうが、今党が一つにならなければ解散は免れないだろうし、その後の総選挙も戦えないだろうから、ここはなんとか坊やを盛り上げなければならないわけだ。相当危険な綱渡りの綱の上に乗っかっちゃったんだよね。グラグラ揺れる綱の上でみんなでお手手つないで必死にバランスをとっているんだろう。

 法務大臣の鳩山邦夫氏にも驚いた。民主だ、人民だと行ったり来たりしている彼が法務大臣か.......。
鳩山氏が入閣したからと言って民主党のお兄ちゃんにはなんの影響もないだろうけれど、この予想外の人事に、坊やが何を考えているのかいろいろ憶測をしてしまう。

 今回の人事、坊やは誰にも相談せずに一人で決めたというが、いっそのこと、誰かに相談して決めたと言った方が国民の信頼が得られたのではないだろうか? 

 私はここ一年くらい日曜日に早く起きるとTBSの「時事放談」を見る。政財界の長老たちが何を言うのか結構興味深い。
ここ半年くらいの間でのヒットは政治の話からそれてしまった渡辺恒三氏。会津なまりで嬉しそうに語った内容は「今日のこのネクタイは浅香光代さんから頂いたネクタイなんですよ。 いつもテレビを見ていて私のネクタイがいつも同じだからってこれくれてね。
浅香さんと言えば私が早稲田の苦学生だったころのアイドルだったんですよ。金もなかったけど、浅草に行って浅香さんの女歌舞伎を見るのが楽しみでね。その浅香さんがぼくに送ってくれたんですよ」この話が延々と続き司会者もいつ止めたらよいのか困っている様子だった。浅香先生は見ていたかな? でも恒三さん、浅香先生は「女歌舞伎」ではなく、「女剣劇」なんですけど。

 ついに朝青龍が機上の人となった。 お目付け役で大ちゃん親方も同行した。怪我や病気の治療で親方が同行するっているのはこれまで聞いたことがない。相撲に限らず野球だってサッカーだって選手の治療に監督が付いて行くか?
それだけ朝青龍が協会から信用されていないってことだよね。

医者が出てきて「命にかかわることにも.....」なんて言えば、帰るなとは誰も言えないよ。でも協会は今回だけではない朝青龍の欺瞞的行動をしっかり見抜いていたんだろう。

 偽診断書騒動で下された処分には出場停止以外に4か月間30%の減給もあったと思うけれど、このような事態になっても朝青龍には給料は支払われるの? もし治療が長期に及んだらどうなるのだろうか? 給料が全額支払われないとしても日本の10分の1だと言われるモンゴルの物価だったら、十分事業もできるだろう。
給料を支払ってまで朝青龍を相撲の世界に留まらせる必要はあるのだろうか? 私はないと思う。 

 この騒動のシナリオを描いているのが、先代の高砂親方の息子の一宮章一氏。プロレスをやったり、映画に出演したり、芸能界にも精通した出たがり君である。私は以前水戸泉の女性問題が発覚した際、高砂部屋の窓口になっていた彼に取材交渉をしたことがある。
体が大きく、態度も大きいのだが、こちらの要求に対しては「できる」「できない」をはっきり言ってくれるところが取材しやすい人だった。

 一宮氏は大ちゃん親方にとっては師匠の息子さん。年齢は大ちゃんの方か上でも、やっぱり言いたいことが言えない相手なのかもしれない。
一宮氏が相撲の世界に進んでいれば、例え師匠の息子であっても大ちゃんにとっては弟弟子になったのだろうけれど、一宮氏は相撲界には入らなかった。大ちゃんにとってはいつまでたっても師匠の息子なのだろう。協会にとっても一宮氏の存在には複雑なものがあるのかも?
 
 今日の朝青龍は何日も食事をしていない人には見えなかった。
お相撲さんのことはよくわからないが、一般的に太っている人の方が痩せやすいというから朝青龍ももっとゲッソリしているのかと思った。顔に覇気がなかったようだが1か月もひきこもっていたら誰だってそうなるよね。

 政治も朝青龍も一段落したとはいっても、これからもっと面白くなりそうだ。



August 26, 2007

明日は内閣改造。(ジョジョの日記はHPのジョジョのページにお引越ししました)

 明日はいよいよ内閣改造。安倍坊やは今日は髪をさっぱりして明日に備えているようだ。
まぁ何をやっても自民党の信頼を回復するまでには至らないだろうし、すぐに解散ってことになるのだろうけれど。

 それにしても小池百合子女史にはまたまたおどろかされた。自分が入閣しないとわかると、自ら「やらない」と言い、イージス艦の情報漏洩かなんかを持ち出して「私が責任をとる」ときた。よく考えるもんだよ、口実を。小沢批判をしたことで、小沢さんに火をつけっちゃったり、今の自民党にとってまさにおじゃま虫だっていうのに。

 私は今回の安倍不信任の一連の動きの中で石破元防衛庁長官に注目している。はっきりと安倍不信任を突きつけ、一貫した立場を貫いているところも評価するが、何より彼に注目したのは「太田総理」の番組での彼の態度に好感が持てたからだ。

 石破氏は相手が誰であろうと、どんなに幼稚な質問をしようと、真剣にそれを聞き、相手のレベルに合った回答をする。一方的に「私は政治家だ!なんでもわかっている」ってな態度で庶民感覚から大きくずれた意見を押し付ける議員が多い中で、彼はしっかり人の話を聞いた上で、ゆっくりとした口調で話をする。長官時代の彼を私は大嫌いだった。目つきは悪いし、あのゆっくりした口調が嫌味っぽく感じることもあったが、その印象が今は大きく変わった。

 とはいっても彼の考えには共感しない。たとえばテロ特措法など自衛隊のあり方について、わたしは彼とは違う意見をもっているが、そういうことよりもしっかり国民の意見を聞いてくれる政治家がいることに安心した。民主主義の国なんだから、色々な意見があっていいと思うし、それを話し合える場があって、末端の意見が中央に届くような社会が望ましいと思う。

 終戦記念日に「憲法9条」に関する番組があった。NHKでは一般市民が参加して、その筋の専門家や有名人などとそれぞれの立場から意見を交わしあう番組を時々放送する。この日も「憲法9条」について熱い議論が交わされた。
このように一般市民が公の場で自らの意見を言えるようになったことで、今まであまり関心がなかったことにも関心をもつようになるのではないだろうか。

 この番組を見ていた一人、私の尊敬する元TVプロデューサー仲築間卓蔵氏(憲法9条改正反対を訴え続けている人)は、番組制作の方向がその時代の政権の方針に左右されているのではないかと指摘していた。そして、今回は自民党が参院選で大敗した後なので「9条改正」を前面に押し出した番組作りにはなっていなかったこと、皆が意見を交わせる社会になったことは評価するとのメールをくださった。
 
 私は仲築間氏の元で長いことワイドショーの仕事をしてきたが、権力に引っ張られず、物事を多様な視点で見ながら、しっかりとした主義主張をもって自信を持って現場に立つことを教えてもらったことを思い出した。

 
 それにしても朝青龍。日本とモンゴルの関係を気にする人もいるが、もともと誰がこの騒動の発端かということを考えると、日本の国技をバカにしたモンゴル人横綱の態度をモンゴルは国家をあげて謝ったっていいんじゃないの? モンゴル人力士たちの活躍はモンゴルの発展に一躍かっているんだろうし、日本の相撲はモンゴルにとっても切り離せないものだと思うよ。日本はモンゴルを気遣ってばかりいないで、「モンゴル人がみな朝青龍のようだと困りますので、モンゴル人力士はいりません!」って、みなモンゴルに返しちゃったらどう? それか石油の権利でも持って来いって!!

 小錦が言っていたけど、朝青龍があって高砂部屋があるのではなく、高砂部屋があって朝青龍がいるんだということを朝青龍はわかっていない。
 もっと言うならば、相撲は日本の国技だから横綱ともなれば重責も担うが、それなりの扱いも受けているわけだ。決して朝青龍が強いから周りがちやほやしているわけじゃない。
 
 モンゴルの英雄である前に日本の横綱なんだよ。
横綱だからモンゴルの英雄になったんでしょ。
 原点に戻って考えてみるべきじゃないの?
 
 名声と私腹を肥やすことしか考えていないようなら、もうとっとと帰んなよ!!
そして潔く髷落として実業家になったら?
その勇気もないんでしょうね。


 

August 21, 2007

塩崎さん、おまえもか!! (ジョジョの日記はHPのジョジョのページにお引越ししました)

 安倍坊や不在の日本で坊やの右腕である塩崎官房長官にも領収書の二重計上が発覚した。坊やの秘書の井上さん(といったっけ)は坊やに同行せず、日本に残って「政治とカネ」の病みをすべて明らかにして、坊やの内閣再編に悪いやつを締め出すための準備をしているのだそうだ。そんな時、最も信頼していた仲良しの塩崎くんまでがこれじゃね。

 民主党の小沢党首は「今政府は脳死状態だ。来月に安倍さんがいるなら国会を召集するでしょう」ってな感じのことを言っていたが、今月末の人事はどうなるのだろうか? 

 そんな政府が「厚生年金の未払いを税金で補てんする」法案を来月提出するという。
企業で働いていてしっかり保険料を取られていたのに、会社がそれを納付していていなかった、というお気の毒な会社員のために税金を使うというのだ。

 確かに該当する会社員の方々は気の毒だと思うが、税金を使うというのはどうかな。 もっと他の所からお金を引っ張ってこられないのだろうか? 官庁の特別会計とか、社保庁の天下りオジサンたちの退職金とか。

 私のように「国民年金」の場合は、いくら払い続けたって受給額がどんどん下げられるだけで、誰も補てんなんかしてくれないじゃない。しかも、「ここからここまで払った記録がありませんね」なんていい加減なことを平気で言う職員もいるっていうし。
そうだ、私も調べなきゃ!!

 私がお支払している税金は人様の老後のためではありませんよ!
人様に融通するくらいなら自分で握りしめていた方がいいってことになっちゃうじゃない。

 政府は身辺をしっかり整理して、国民にそれを示して、税金を使うのはそれからだよ!!
国民が直接意見を言えないことをいいことに勝手に人の金を使うな!!と言いたい。


 朝青龍の問題はもう語るのも馬鹿らしいくらいだよね。
詐病だよ。詐病。

 でも、精神科医もどうかと思うよ。なんだかの病名を当てはめなければいかないのだろうか?
いったい何分、何時間診察をしたというのだ。
心の病というのは、一回や二回会ったからといって、すぐに「あなたは○○障害です」なんて、簡単に答えが出るものではないと思う。朝青龍は全く口を開かないっていうし。そんな状態ですぐに病名が出るというのには疑問だ。○○障害の疑いがあるのでしばらく様子を見ましょう、っていう感じが普通じゃないの?

 それにしてもこれまで何人もの精神科医が診察したけれど、誰一人一緒に治療していきましょう、っていう人はいなかったようだね。それも怪しいよ。目の前にストレスで弱っている人がいるっていうのに、誰も助けようって言う人がいないなんて。しかも日本の国技のトップ、横綱がそんな姿になっているっていうのに。

 朝青龍はあれだけの横綱なのだから、そんなに簡単に傷つくような軟な精神力ではないだろう、と言う人が多い。確かに彼は横綱になるくらいまでは強かった。きっとモンゴルの母に楽をさせたい一心で頑張ってきたのだろう。しかしその後はどうなのかな? 稽古はしない、八百長疑惑........。 横綱の地位を維持できるだけの強さがないことを一番知っていたのは本人なのではないだろうか?力も精神も。
それでも何とか人の目をだまして逃げていると悟られないように振る舞ってきた。ところが今回の偽診断書で嘘がばれた。もう逃げようがない。いっそのこと病気になってモンゴルに帰っちゃえ!ってな感じじゃありませんかね。
決して真っ向勝負のできる強い精神力持ち主ではありませんね。

 今年の初め、某新聞の相撲担当記者が、朝青龍ももうダメでしょうと言っていた。その時私は、まだいけるんじゃないの?と思ったが、やっぱりプロの目で見ると朝青龍の先はもう見えていたのだ。
でも、こんなことになるとはね。

 この件についてはいろいろな人が意見をいっているけれど、元二子山部屋のおかみさん、藤田憲子さんが結構まともなことを言っていたのには驚いた。藤田さんのことはある時彼女がすっかり壊れてしまって以来まったく好感が持てなかったのだが、今回は「やっぱりこの人はあれだけの部屋のおかみさんだったんだな」と納得させられるコメントをしていたと思う。

 まぁ、何度も書くけれど、朝青龍を閉じ込めておけは、ますます病人らしくなってしまうのだから、早めに外に出した方がよいのでは?
 それとも病人らしくなった彼に「これじゃ相撲はムリだ」って言
わせたいのかな?

 なんだかこの件をTVで見れば見るほど、辛辣な人間になっていく私だ。

 


August 17, 2007

小池百合子って人は (ジョジョの日記はHPのジョジョページにお引越ししました)

 最近ニュースを賑わしているのが小池百合子。安倍なかよしこよし内閣では首相補佐官かなんかにおさまってしまい、すっかり影の人になっていたが、突然の防衛大臣就任で再び脚光をあびたと思ったら、すべての光を自分にあてろとばかりにあばれている。寿命の短い安倍内閣で短時間にいかに名前を残そうか必至なのだろうか。

 私はもともと小池百合子は好きではない。元祖小沢チルドレンの彼女が気がつくと小泉政権のマドンナになっていた。そして今では小沢批判をやっているし。ある意味すごいやつだと思うが、私はそのような生き方ができないので好きではない。

 きれいで頭がよいことから人気がある。女性からも憧れの女性像のように見られているようだ。一昨年の衆院選では東京に刺客として送られ見事結果を出した。そして今回の防衛大臣就任。
 安倍坊やは人気が急降下しているなかよしグループに、救世主になってくれるであろう人気者のきれいな女の子をいれた。
ところがその救世主は坊やの意思に反して勝手に動く動く。
坊やが瞬きしている間にどんどん状況が変わっているのだ。

 ライスさんとは姉妹になっちゃうし。自分が日本でライスと呼ばれているなんてよく言うよ。「ライスになりたいの?」とは言っていたが、「ジャパニーズ ライス」なんて言っていたっけ? あの積極的な押しの売り込み術は見習いたいものだが私にはとてもできないだろうな。

 次官の退任問題もどうなるのかと思っていたら官邸が動いた。いや、官邸というよりも塩崎官房長官が動いたのではないだろうか?
小池氏とは仲が悪いと言われていた塩崎氏にとっては、この事態を収拾することはこれまた自分の評価を意識してのことだろう。

 坊やが何もできないことで周囲の動きが目立つ。いまこそ売り時とばかりに動きまわる小池百合子氏。嫌いだけれど動向が気になる。
ちなみに今回登場した人々はみな2歳違いで、一番お兄ちゃんが塩崎官房長官、おねえちゃんが小池百合子、末っ子が安倍坊や。
坊やは兄ちゃん姉ちゃんに好き勝手やられてるよね。
 
 ところで朝青龍問題はどうなるのだろうか。今日の夕方、大ちゃん親方が別の医師を連れて朝青龍宅を訪ねるのだそうだ。
こう何日も閉じこもったままだと病気ではなかった人でも病気になってしまうのではないだろうか? もっと早くなんだかの形で引っ張りだしてくるべ気だったと思う。

 このところこの件は朝青龍本人のことよりも協会や親方との関係が取りざたされている。
理事長である北の湖親方の判断を責めるような意見も少なくない。
 
 私は北の湖親方が好きだ。力士としてもだが、私が北の湖親方を「いい人」と思ったのは、親方が協会の広報部長になったころのことだ。

 若貴人気に始まり、ワイドショーが相撲を取り上げることがおおくなった。当時相撲協会はとても仕切りが厳しく、ワイドショーがうろうろ取材することはあまりよく思っていなかった。

 ところが北の湖親方が広報部長になってからは、巡業の取材などがかなり自由になった。親方は「ちゃんとモラルをもってやるように。それが出来なければ締め出すよ」、確かこのようなことを言って私たちにも取材のチャンスをくれた。あたまから「これはダメ。あれはダメ」と言われると反感を持つこともあるが、「モラルをもってやれよ」と言う指導の仕方は、受ける側としては自ずと自制するものだ。このような北の湖親方のやり方は取材をする側にとってはとてもやりやすく好感度がグンと上がったことを記憶している。

 しかし今、その北の湖親方の「任せる」が問題になってしまっている。私は北の湖親方に向けられる批判を耳にするたびに残念でならない。「これが正しい。あれはいけない」と押し付けるのではなく、「何か正しいか、何が悪いのか自分で考えてやってみろ」という親方の教育方針が上手く伝わらなかったのだろう。これは教え方の問題もあるのかもしれないが、受け取る側があまりにも常識はずれ(今回は日本の常識を知らなすぎた)ということも考えられる。

 大ちゃん親方もモンゴル人横綱がここまで身勝手なやつだとは思っていなかったために好き勝手にさせていたのだろうが、気がついた時には手の施しようがないくらい事態は悪化していたってことだろう。よく言えば大事にしすぎた、悪く言えば指導力なしってところかな。でも会見で見る大ちゃん親方の表情から、親方がノイローゼにならないか心配なくらいだ。

 そういえば最近ノイローゼとい言葉をほとんど聞かなくなったと思いませんか? うつ、とか ○○障害というのは頻繁に聞くけれど。違いがよくわからないので調べてみよう。

 北の湖親方のことをいろいろ考えていたら、こんなことを思い出した。千代大海のこと。

 千代大海がある女性と噂になった時、私は成田山で行われる節分の豆まきに千代大海が参加するというので取材に行った。
 舞台上では裃を着けた大きな千代大海は威勢良く福豆の入ったおひねりを観衆に向かって投げていた。私は最前列でマイクを握りしめその様子を実況していた。たぶん私の姿は千代大海の目にもとまっていたと思う。

 催しが終わり舞台上の人たちがみな一列に並んで退場する、その時私はさっと千代大海の横に付いた。 周囲の歓声であまり声が聞こえない。私は必死に女性の件を聞こうとした。一言でも何か言って欲しかった。
 すると千代大海は懐からあまった福豆のおひねりを確か2つ取り出して、にこっと笑って私に手渡した。そして私の頭に大きな手をのせ、「ご苦労さん」とても言うかのような笑顔で一言も言わず去って行ってしまった。私は一瞬「ちょっと、おねえさんをバカにしないでよ!」と思ったが、実は彼の笑顔にすかっりやられてしまっていた。

 それ以来私は千代大海ファンだ。(個人的には千代ちゃんと呼んでいる)
 その日は私は使命を果たすことができなかったが、その後番組の千代大海担当になった。彼の大関昇進の時も九重部屋に張り付いてワクワクしながら使者を待った。姉のような気持ちだった。

 その後は千代ちゃんとのスキンシップはなかったが、今でも彼を応援する気持ちに変わりはない。
横綱にもなって欲しかった。でも、まだあきらめてはいないよ。
先日亡くなった琴桜だって、病気と闘いながら横綱になったのは遅かったって言うじゃない。これからこれから!!
日本の常識を備えた横綱の姿が見たいよ、お姉さんは。




August 09, 2007

うちわが快適

 エアコンを使わない我が家でただいま大活躍をしているのがうちわだ。この夏は暑い暑いと言いながらも結構風があって窓全開いにしとくとそこそこ気持ちが良い風が入ってくる。それにうちわを活用すればもう文句なしだ。

 これまでうちわであおいであげると、ジョジョは遊んでいるのかと思いうちわ争奪ごっこが始まっていたのだが、今年の暑さはさすがに争奪ごっこどころではないようだ。うちわから送られる涼しい風に目を細めて気持ちよさそうにしている。
それほど暑いのか、それとも年をとったのかな?

 明後日は東京湾花火だ。少し遠いが我が家のリビングルームから正面に夏の風物詩を鑑賞できる。毎年客人も訪れる。
そんな客人の朝食のために今日もパンを焼いた。ふわっと焼きあがってまあまあの出来。
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 毎年こんな風に花火の準備をするのだが、この日はジョジョにとっては最悪の日だ。目の前でドッカン、ドッカンやっているのだから逃げようがない。しかもわけのわからない客人がやってきてドッカンと鳴るたびに歓声をあげているのだから。ここ数年はジョジョもよく知っている人しかやってこないので客人に対する恐怖は感じていないようだが、花火だけは何回経験してもなれないよ。

 ジョジョにとって昨年は花火と雷におびえ続けたなつだった。
今年はこれでも雷が少ないので、少しはストレスも少ないのではないかな? ホント!昨年は夕方になるとジョジョの姿が消えていたからね。もっと以前は雷が鳴ると私にしがみ付いてきた。でもきっとママに助けを求めても何もしてくれないってことを学習したんだろうね。
 今では私には聞こえないくらい遠くで雷鳴がすると一瞬私の所へ来て、「ママ、雷だよ! こっちに来ないでって言って!!」と言っているかのようにすり寄ってくるが、近づいてくるといつの間にかいなくなってしまう。

 ジョジョのような子に音に慣れさせるための学習方法があるという。苦手な音を録音して(苦手克服CDもあるらしい)、小さな音で聞かせ、慣れるに従って音を大きくしていくのだそうだ。
私も試そうと思ったことがあるが、すぐにジョジョには向かないとわかった。

 ジョジョはTVからどんな音がしても怖がることはない。音の犯人がTVだということが分かっているからだ。
CDを聞かせても犯人がプレーヤーだということが分かっていればジョジョにとって恐怖の対象にはならない。
 では、なぜ雷や花火が怖いのか? それは音の発信源、(悪者、犯人)が分らないからだ。
 
 もう一つの例として、よく掃除機を怖がる子がいるという。
ジョジョのように音に弱い子はきっと掃除機もだめだろうとよく聞かれるが、ジョジョは掃除機に対しては全く恐怖はない。我が家の掃除機はジョジョ毛を取るために吸引力の強いものを使っているので、結構大きな音がして今どき風ではないのだが、ヘッドが体につくくらい近づいても全然へっちゃらだ。なぜなら、あの轟音の犯人が掃除機だということが分かっているからだ。

 ジョジョも一緒に夏の風物詩をビジュアル的に楽しめれは音の恐怖もなくなるのだろうが、それはちょっと、いや、絶対ムリ!だね。

 さぁ、今日も熱帯夜。よくねむれるぞ!!!!!