October 10, 2009

無駄を省け

・謝るのは自民党のほうだろう
 民主党が政権をとりさっそく取りかかった無駄省き。各省庁から上がった補正予算の削減が2兆を超えるという。しかもまだ途中なのだと。目標は3兆円。中止せざるを得ない公共事業の関係者たちも困惑している。

 実際事業関係者と対峙するのは新閣僚たち。でもこれって頭下げなきゃいけないのは自民党、過去50年間に政治をまかされていた人々なんじゃないのだろうか?

 八ヶ場ダムにしろ川辺ダムにしろ今話題に上っている公共事業のほとんどは当初の計画より時間がかかっている。というかもともと完成予定なんてあったのだろうか?
やってみなきゃ分からないような工事をダラダラ続けていくなんてこと一般企業では考えられない。
どれだけ工事期間が延びようとも国民から税金を巻き上げれば資金が尽きることはないのだ。その間にどれだけの人が潤っているのだろうか?

 昨夜の「太田総理」に八ヶ場の中止反対住民の代表が出演していた。もともとダム建設に反対していた彼らは上流に生活の拠点を移す条件がそろったので建設に同意した、というようなことを言っていた。それが1980年代半ば。それから20年たってもまだ完成の目途は立っていない。
いつ終わるか分からないダム完成をあと何年黙って見ているのだろうか? はたしてダム建設に相応しい土地だったのだろうか?
住民たちは50年もの間、大きな力に振り回されていただけなのではないだろうか?

 石破くんは番組の中で「金で人の気持ちを動かすようなことは絶対にしてはいけない」と言っていた。しかし、20年前に住民が建設を受け入れた時、実際にどれだけの札束が飛び交ったかは分からないが住民が納得するだけの条件を整えるための札束は相当飛び交っているはず。現ナマでもの言わすか、もので言わすかの違いであって大差ないような気がするけどな。

 ダム建設の被害者も地域住民なら中止の被害者の同じ地域の住民なのだ。彼らを何十年という長きにわたってほったらかしにしていた前与党と関係省庁に対して怒りがおさまらない。

 こんなあちこちでダムが建設されていたなんて。
そこで私たちの税金が垂れ流し状態で使われていたなんてどう頭をひねっても納得がいかない。

 ダム建設中止地域の住民の皆さんも、関係自治体の皆さんも今の日本に必要なものは何なのか、そのためにはどれだけの税金が充てられるのか。
もう一度立ち止まって考え直してみてはいかがだろうか?それでもやっぱり中止は反対だ!というのならそれもよし。

 民主党の先生方は「マニフェストにあるからやる」っていうのはやめようよ。
マニフェストだろうが、なんだろうが、やるべきことはやる!
やらなくていいことはやらない!
そういうことでしょ? 約束を守るってことにこだわりすぎだよ。
約束が思うように守れなということはそれだけ残された傷が深かったってことでもあるわけだから。

 数年前に小泉パパが言ったこと。「改革には痛みが伴う」
今の民主党政権のように改革の動きが目に見えれば多少の痛みも我慢できる、かな。

Posted by saelie at 16:39:06 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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