October 26, 2007

明暗分ける挫折からの生還 (ジョジョの日記はHPのジョジョのページにお引越ししました)

・亀田一家は亀田興毅一家に
 亀田家を代表して興毅が一人で謝罪会見をした。言葉を選びながら、涙をこらえながら、たった一人で戦った。相手はマスコミだけではない。自分自身との葛藤、戦いだった。(金平会長の援護もあったが.......)

 そして最後まで彼は父をかばった、というか「自分たちをここまで育ててくれた世界一の父親だ」と言った。
そんな彼の姿を父親史郎氏はどのように見ていたのだろうか?

・興毅に軍配! 
 興毅の評価は上がった。若干20才で一家を代表して矢面にたった姿にこれまで亀田家に批判的だった人々までもがエールを送った。

 一方父史郎氏に対する批判的な目はこれまで以上に厳しいものになった。


・裏方の役割
 世の中には人を動かすのが得意な人がいる。裏方として才能を発揮する人。裏方なんだけど広報的な役割も担っていて、やたらと表に出たがる人。タイプは様々だけれど、気分よく人を動かすことにやたらと長けている。そんな彼らが最もその実力を試されるのが危機に直面した時だ。

 やはり信頼されるリーダーというのはどんな時でも人の前に立ち、どんな荒波にも自ら飛び込んでいくものだろう。それでこそ信頼関係が生まれるのだろう。

 今回の亀田騒動で、亀田家のリーダーだった父は最後の最後で逃げた。弱さを露呈した。
苦境からいかに這い上がるか? 父は這いあがれなかった。

・父のコンプレックスを背負わされた子供たち
 そもそも亀田家とは何なのだろう。
ボクシング好きの親子鷹。母のいない家庭でおやじが一人で3人の息子を自分の理想と重ね合わせながら育ててきた。

 ボクシング選手としてリングに立つためにはジムに所属する。亀田家も大阪時代から、今の協栄ジムに至るまでにいくつかのジムに所属してきたが、実際彼らを直接指導していたのは父史郎氏だった。
息子たちはろくに学校にも行かず父の下でひたすらボクシングに打ち込んできた。

 ボクサーは父にとっても夢だった。その夢を父は息子たちに託した。しかし、息子たちを人に預けたくはなかった。自分の手で育てたかったのだ。
 そこにはある種のコンプレックス、疎外感、孤独感があったのだと思う。人を信じない。人に託せない。表面では強がっているが、内心はビクビクしながら生きてきたのではないだろうか?


・亀田家を支えたファンたち ファンに支えられた亀田家
 そんな彼らの強がった姿が時代の波に乗った。面白がってあちこちから引っ張りダコになった。彼らのファンはボクシングファンというよりもこれまであまりボクシングを見たこともないような女性たちが多かった。(私もその一人かもしれない)
 
 大阪にしなり出身の彼らの荒々しい言動がいつしかカリスマ的なものにさえなった。父にとってはやっとたどりついた夢の瞬間だったのではないだろうか?やることなすこと話題になる。庇ってくれる人もいる。結果さえ出せば人はついて来る。彼らの向かう方向がずれてきてしまった。
 反則をしようが勝てばいい。負けることが怖かった。負けて人が去っていくことが怖かった。力がないと言われることが何よりも怖かったのだろう。

 内藤vs大毅の試合を「いじめられっ子がいじめっ子を破った」と言った人がいる。そもそも亀田家をいじめっ子と言ったのは亀田家そのものだ。しかし、亀田家は本当にいじめっ子なのだろうか?いじめられっ子からの脱出の仕方が内藤選手と違っただけなのではないだろうか?

 「亀田のボクシングは攻めのボクシングで撃たれ弱い」ということを聞いたことがある。興毅が去年1ラウンドでダウンをとられた時に「やっぱり」と納得した人も多い。彼らは自分のボクシングスタイルがとれなければ戦えない、ということは今回の大毅の試合でも証明された。


・場外戦 判定負けは父だった
 この騒動で亀田スタイルがとれず、撃たれ弱さを見せたのはリング上の息子たちではなく父史郎氏だった。しかも場外戦で。

 亀田パフォーマンスは行き過ぎがあったことは事実だが、あまりストイックなボクサーになってしまってもつまらない。
 ボクシングに興味がなかったような女性たちをひきつけた「らしさ」はどこか残しながら、新亀田スタイルを築いていくのは興毅の今後にかかっていると思う。本当の強さも真価が問われるだろう。

荒波に一人で漕ぎ出した興毅。がんばれ!


・責任押し付け内閣に怒り心頭!!
 福田内閣が呆れたことを言っている。
基礎年金の不足分を増税でまかなおうとしているのだ。
「何を言っているのか!」 もう、暴れたくなる!!!!!

 基礎年金が不足したのは国民には何の責任もない。「徴収した税金はグリーンピアなど年金以外のものに使ってはいけない」なんて当たり前のことを今さら言っているかと思えば増税かよ!

・新テロ特措法、意味ないじゃん!
 今朝は「テロ特措委員会」の中継があった。
亀田会見と重なってすべてを見ることはできなかったが、新テロ特措法なんて全然意味がないし、今日の委員会の内容も時間の無駄って感じだよね。

 日本の無料ガソリンスタンドを利用したアメリカさんが、油がどこまで行ったか追跡できないって言っているのに、どうして非戦闘地域に限るなんて言えるのか! 2時間も3時間も繰り返しおんなじような答弁を聞いているだけで何の進展もないんだよね。


 口から出まかせで喋りまくる政治家と必死に気持ちを伝えようとする青年の姿があまりに対照的に映った朝だった。



Posted by saelie at 14:05:25 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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