March 21, 2011

生存者に励まされた。

東北地方太平洋沖大地震の被災者の皆様、ご家族に心よりお見舞い申し上げます。
無念にも犠牲になった8000人を超える人々のご冥福をお祈りいたします。
いまだ行方の分からない多くの方々が一日も早く愛するご家族、お仲間の元へ帰れる日が来ることを願ってやみません。

福島第一原子力発電所で夜を徹して作業にあたっている勇敢な救世主達に感謝いたします。

未曾有の巨大地震が東北沖を襲った。
津波注意の警報も間に合わないくらいの速さで大津波が風光明媚なリアス式海岸を襲った。

着の身着のまま高台に逃げた人々も大津波の猛威になすすべもなく、目の前の光景をただ見守るだけだったという。土地柄海を相手に生活を営んできた人々が多いと思う。そんな彼らが、海の怖さを痛いほど知っている彼らが準備した万全な津波対策も大津波はあっけなく突破したのだ。

津波の恐ろしさはスマトラ沖地震などの映像で頭ではわかっていたはずだった。しかし現地の状況が次々明らかになるにつれ、「これが現実なのか!」と目を疑うほどだった。

16年前の阪神大震災、発生後毎日東京から神戸まで通って取材をした。現場に立って初めてわかる惨状も少なくない。

そして今回、津波は地震による被害を何百倍にもしてしまうのだと感じた。

友人でTVカメラマンの「まさお」が発生直後現地に向かった。
まさおから現地の様子を伝えるメールに言葉を失った。
「あまりの惨状にカメラをまわせない」

原発についてはまったく知識がないため、何も言うことができないが、政府や東電の対応に不満はあるものの、現地の東電、原発関係者の尽力は言うまでもない。
それを思えば一日数時間の停電なんてなんてことはない。
計画停電もやったりやらなかったりではなく、予定していたものは実行し、その分電力を貯蓄することはできないのだろうか?
綱渡りのような場当たり的な節電に思えてならないのだが。