Saelieful Life (よこたさえり)

ちょっといいことあったんだよ！！

・夏も終わりか......
大半の人が「この暑さどうにかしてくれ！」って悲鳴を上げている中、炎天下の散歩を楽しんでいるのは私と仲良しの圭子さんくらいかな。しかし、その夏もいよいよ終わりに近付いているようだ。
思いもよらないところから台風がやってきた。東京も今夜から明日にかけてかなりの降水量になるとの予想だ。
そして来週の天気予報を見ると最高気温が３０度に届かない日もある。あ〜ぁ、夏、終わっちゃうのか。グッと淋しさがこみあげてくるよ。この猛暑は我が家の生活も変えた。我が家では就寝時にエアコンをつけたことがなかったのだが、この夏は初めて「冷房３０度」を一晩中つけていた。それというのは私が目覚めたときに愛息ジョジョ君がうつろな目でフラフラしながら「ハァハァ」し続けているのを見て、全身毛で被われている彼には過酷な環境だったことに気付いたからだ。母として気付くのが遅いっちゃ遅いんだよね。
眩しい程の日差しを浴びると行動的になる私はスポーツクラブに入った、と言ってもなかなか通う時間がないのだが。寒くなっても続くか不安になってきた。

・シトロエン
　今朝携帯の着信記録に懐かしい名前が表示された。１０年くらい前までしょっちゅう一緒に取材に行っていたディレクターのK君。早速電話をしてみた。
「報告があるんです。ついにBX手放しました」
エッ！K君まだBXに乗ってくれてたんだ、嬉しさよりも驚きがまさった。

　そう、私にとって初めてのシトロエン、白のBX、左ハンドル。
大好きな車だったのだが、ちょっぴり故障が続いたので泣く泣く手放すことにした。ディーラーに相談したら「もう、廃車ですね」だなんて耳を疑う発言。私は通勤に車を使っていたので出勤時に故障して番組に遅れてしまう危険があるため乗り換えを考えただけ。
通勤に使わなければまだまだ乗れる車なに廃車とは！！

　愛着のあるシトだけに誰か乗ってくれる人はいないかとスタッフルームで呼び掛けるとK君が手を挙げてくれた。乗ってくれるのならば車体は０円でどーぞ！！　そしてBXのオーナーはK君になった。あれから１２年だそうだ。故障も多かっただろうし手がかかっただろうにずっと乗っていてくれたことが本当に嬉しかった。

　時々街中でBXを見かけることもあるが、すれ違う時はついついドライバーの顔を見てしまう。本当に楽しい車だったもんね。BXオーナーはそれぞれにこだわりがあって乗っているんだろうと思うと懐かしさがこみあげてくる。

　BXを手放したK君は「C5」を購入したのだそうだ。へ〜、またシトを選んだんだ。それも驚きだった。シトロエンは一度乗るとずっと乗り続けたい車なんだよね。K君にBXを任せた私はその後、エグザンティア、C5ブレイク、そして今はちょっと小ぶりのC4に乗っている。いつかC6にも乗ってみたいな。

　K君情報によると同じ番組のディレクターだったMちゃんもC3に乗っているのだとか。当時はプロデューサーのYさんと私の２人がシト大好き派で、BMWやボルボ派にあーだこーだ言われたものだが、いつの間にかシト派が増えていたなんて。
K君は「横田さんが３台も乗り換えている間、僕は１台だったんですね」と言って笑っていた。
２台目以降のシトにももちろん愛着はあるが１台目は特別なものがある。そのBXを手放すにあたってわざわざ連絡をくれたK君に感謝の気持ちで一杯だ。

　こんどK君のC5を見せてくれるのだそうだ。いつになるかわからないがみんなでシトツアーでもしたいね、と言って電話を終えた。

　C4に買い替える時プジョーと迷った私が情けなかった。
夏の終わりに気分がホワっとなる話だった。