September 26, 2009

新政権始動

・鳩山内閣があっちこっちで改革スタート
総理、岡田外務相はアメリカ、前原国交相は八ツ場とそれぞれの持ち場で改革を始動した。

 華やかな雰囲気の中で思いっきり個性を発揮し、高い評価を得たアメリカ組に対し、八ツ場に向かった前原大臣の姿は国民の同情をかうほど改革の矢面にたたされ厳しい表情だった。
話の持って行き方がまずかったのか、八ッ場を訪れたことでダム推進派の扉を逆にガチガチに塞いでしまった。

そもそも57年も前に計画されたダムが未だに完成していないというのはどうことなのだろうか。私の記憶でもこの20年くらいの間に関東エリアも何回か水不足を経験した。
確かに生活への影響が全くなかったわけではないが何とか乗り切って今に至る。八ツ場ダムがなくても生活は成り立ってきたのだ。
となると57年前に計画されたこのダムは本当に必要なのだろうか。
半世紀もの間必要でなかったものがこの先何年後に完成するかも分からないものが必要なのだろうか。
これこそ地域の利権が絡んだ無駄な公共事業なのではないのだろうか。

 マスコミの報じ方も問題だと思う。あるリポーターの質問に前原大臣が呆れた顔で答えていたが、続行していくら、止めたらいくら、といった単純な計算で答えがでるものではない。にもかかわらずこの2通りの数字を示し、「国交省の調べでは続行した方が負担が少ない」なんてフリップまで使って丁寧に説明しているんだよね。

 そういうことじゃないんだよ。
無駄なものを作る意味があるのかってことをもう一度考えてみるべきだよ。作っても使わないのならば維持費を払うだけで無駄ってことだ。

 工事を請け負った会社は仕事を失い、ダム湖を町おこしのきっかけにしようとする地元の方々にとっては夢も希望もなくなる程の事態に直面しているのだからそう簡単に工事の中止を飲む訳はないだろう。
細かい数字の計算には時間がかかるということだが、今時点でわかっていることは57年間新しいダムがなくても人々の生活は間違えなく成り立っていたという事実だ。

 ダムの完成予定は一体いつなのだろうか?
「水の供給」という点だけで見て、どれだけの人がダムの完成を待ち望んでいるのだろう?

それどころか建設中のダムがあることすら知らなかったのは私だけだろうか?