July 13, 2008

暑くなりました!!  サミットに一言

・夏 夏 夏!!!
 梅雨の中休みにしちゃ、堂々たる夏って感じの日が続いている。
熱帯夜には全く動じない私は日々熟睡し、結構すっきりした朝を迎えている。
暑さに弱い友人は早くも寝不足で体調を崩し、睡眠薬の服用も考えているという。そんな話を聞くと、喜んでばかりもいられない。

 我が家のジョジョは暑い暑いと言いながらもにこにこしている、ように見える。


・サミット終了
 大騒ぎした洞爺湖サミットが無事終了した。
世界に日本の北海道を広める意味ではそれなりの効果があったサミットなのかも知れないが、どれほどの税金が政府の自己満足のために使われたかと思うと怒るというよりは落胆のため息って感じだ。
ウィンザーホテルには今後世界中から観光客が訪れるのだろうか?
ってことも含めどれだけの経済効果があったのだろうか?


・エコサミットだって?
 連日サミット報道を見ながらぶつぶつ文句を言っていた私だが、特に気になったことがある。


 温室効果ガスの50%削減という目標を掲げた福田課長、失礼!福田総理の提案はブッシュくんのYesなくしてどうすることもできない。
 それにしてもマイナス6%の目標もろくに達成できないくせによく50%なんて目標を口にするものだ。

 日本の削減目標というのは排出権を買うことでなんとか補っているように思えてならない?
なぜなら私たちの暮らしの中でなにか大きく変化したことなんてあるだろうか?
 オフィスビルや公共施設、乗り物は寒いくらいに冷えているし、ゴミの量だってどの程度減ったと言えるのだろうか?
これだけ暑い日が続けば冷房の設定温度を下げることほど簡単なものはない。冷たいペットボトル飲料は必須アイテムだ。

 企業ではどれだけ環境活動をしているかを競うように発表するが、それは環境破壊の危機に直面している国や地域に経済的支援をし、人的援助をしているぞー!!という自慢話が多い。
「じゃ、おたくの会社は日常の業務の中でどんなエコ努力をしているのか?」と問いたくなる。

・エコ割りばし??
 サミットを支える様々な施設の紹介を見た。
その中で間引き目的で伐採され捨てられる樹木を利用した「割りばし」を誇らしげに紹介していた。

 私も「マイ箸」を持っていながら、つい持ち歩くのを忘れ「割りばし」を使うことが多いので偉そうなことは言えないが、そもそも割りばしというものはどんな素材を使おうが「エコ」にはならないと考えている。
「割りばし」は大抵の場合使用者が手にとってから数分で「パクッ、ポイッ」ってな感じで廃棄されてしまう。木を伐採してから割りばしにするまでにどれだけの熱量を必要とし排出してるのだろうか? たった数分で廃棄されるものを作ることが「エコ」と言えるのだろうか?
割り箸はどんな廃材で作られようが、稼働時間から考えると加工に費やすエネルギーの方が絶対に多いはず。だったら、割り箸よりもっともっと寿命の長いものに加工すればよいのでは?
例えばボールペンのような文房具だったら、回転は速いが割り箸の「パクッ、ポイッ」よりははるかに寿命は長いよね。

 他にこんなのはどうだろう? 
以前「紙の教会」というのをリポートしたことがある。
震災に見舞われた神戸に再建されたカトリック教会は「巨大なサランラップの芯」が柱になっていた。あくまでも仮設のものだったかも知れないが5〜60人の信者たちが天候を気にすることなく祈りをささげることができるスペースだった。なかなかおしゃれな教会だったと記憶している。その後その「巨大芯」は東南アジアのどこかの地域に運ばれそこでまた公共施設として活躍していると風の噂で聞いた。

 そう! 間引き材木でサミット関連施設を作ればよかったんだよ。それで、サミット終了後はまたどこか活躍できる場所に運んで使えば良いのだ。「割りばし」よりは利用価値があるのではないだろうか? 木の種類はわからないが.........。


 「間引かれて捨てられる材木で作った割り箸は、森林を伐採する森林破壊とは違うと胸を張っていたようだが、それが「パクッ、ポイッ」ではとっても無駄なような気がしてならない!!

環境問題を議題の一つに掲げたエコサミットなら、会場の電力を風力発電にするとか、もっとエコらしさを強調する方法はあったのではないだろうか?

サミット会場で使われた大量の「割り箸」は今どうしているのだろうか?