March 16, 2008

都民税を勝手に使うな!!!

・都議会の仏頂面は不愉快だ!!
 石原東京都知事が公約にも掲げていた「新銀行東京」が経営不振だという。そんなの作る前から想像出来たこと。営業開始後も一体だれが利用しているのかわからない銀行だった。
それもそのはずで、もともとこの銀行の設立目的は都内中小企業を応援しようってもの。その中身は経営不振に苦しむ企業に好条件でお金を貸しますよ、っていうおいしい話だ。
 
 この不景気で都内の町工場や中小企業の社長さんたちは本当に苦しんできたと思う。そんな彼らにとって新銀行東京の設立はありがたい話だったのだろうか?
 結果は400億円の追加出資だって。いったい誰の財布から出資するつもりなのか?
どう考えても都民の財布意外にありえない。こんなこと許してよいのだろうか?

・貸すだけじゃね
 せっかく東京都が運営する銀行なのだからもっと生活者の立場に立って考えて欲しかった。
「中小事業者のお客さまにとっては、いざというときにもほんとうの相談相手であるために。
メインバンクとはちがう、「頼れるセカンドバンク」としてのご提案をさせていただきます。」
ちなみにコーポレートスローガンの中にこのような一節がある。

 「ほんとうの相談相手」本当にそうだったのだろうか?
とてもそうは思えないよね。現に融資先の企業が倒産して貸した金を回収できないケースも少なくないらしい。
それじゃ何のための都営銀行なんだよ!!(株の85%近くを都が所有してんだもんね)

 多くの金融機関が融資の貸し渋りをする理由は誰でも理解できる。しかし、それでも融資しようというのなら、融資後も最悪の事態を招かないように中小企業に対して指導をしていく必要があったのではないか?
今になって融資先の事情で回収できなくなった、では済まされない。民間の金融機関と大きく違うところは、厳しい取り立てをするのではなく、余裕をもって返済できるだけの会社としての力をつけてあげることではないだろうか?

・経営の失敗、やっぱり都民が面倒みるんかい!!
 経営に苦しむ中小企業に対して、「あんなに頑張っているのにこのご時世じゃ〜ね」って同情したい気持ちはあるよ。でも、彼らに融資分を私たちがカバーしてあげようという、そこまでの気持ちはない。いや、そこまでやってあげる余裕はない。しかも、どこのどなたが融資してもらったのかすらわからないのにね。

・相談役自ら、理由は経費の使いすぎだった?!
 これまでずさんな融資や不良債権が「新銀行東京」の経営不振の理由だと言われてきた。

ところがだよ。ほんとうの理由は「経費の使いすぎだった」なんて、どういうことなんだよ。
経営者として最低だね。バブルの時代じゃあるまいし、設立して4年もたってそのことが公表されるなんて、都民をバカにするのもほどほどにして欲しいよ。
そんな人たちが経営する会社がどうやって人様の相談役になんかなれるの? それだから融資を受けた中小企業も倒産しちゃったんじゃないの?

・そもそも金銭感覚が違うんだから!! いくら石原さんが都民のためだとか言ったって、何一つ伝わっちゃ来ないよね。基本的に貧乏人の気持ちがわかる金持ちはそうそういないと思うよ。特に石原一族じゃ話にならない。

 新銀行東京のためにたとえ数千円だって、払う気持ちにはなれないね。って言ったって、税金を払っちゃえばそれがどう使われるか、生活者の意見が届くことはない。
ひどすぎる!!

 私が乗り継ぎで使っている都営地下鉄の駅に新銀行東京のATMがある。
この数年間、そのATMを誰かが利用してるところを私は見たことがない、一度も。