December 18, 2007

「まっ、いいか!」でこんな日本になった。

・お隣さんも銃所持者だったりして? そういう時代? 
 銃社会はアメリカのことだと思っていた。 日本で発砲事件といったら、闇組織の表部隊の方々が時々組織や派閥の争いで引き金をひく以外には、全くないわけではないが非常にまれなことだった。

 先週末の長崎の事件。当初は無差別殺人かのように伝えられていたが、実は一人のストーカーが起こした怨恨事件の様相が強くなってきた。 一般市民の起こした殺人事件で散弾銃が使われ、スポーツジムといった公の場での出来事。ついに日本もここまで来てしまったのかと思わざるを得ない。

・銃所持の基準はどうなってんの?
 そもそも馬込容疑者がなぜ4丁もの銃を所持していたのか、という問題がある。日本では狩猟用か競技用の銃は許可を得て所持することはできる。その際もかなり厳しい約束事があってそれを守れる人にしか銃刀の所持は許されない。

 先週都内の医師が競技用の銃を手入れしている時にちょっと席を立った、その間に幼い長男が弟を撃ち殺してしまうと言う事件があったばかりだ。わたしのように銃が必要な狩猟も競技用も縁のない人間にとって、意外にも銃が身近にあることを知らされた事件だった。


・「YES」「No」の言えない曖昧国家
 日本人の長所でもあり短所でもある「曖昧さ」  欧米人のように「Yes」「No」をはっきり言わないところが何事においても曖昧でいい加減な姿勢につながっているのではないだろうか?

 「銃を持つにはこれこれしかじかの約束を守ってね!」 くらいの間口の広い対応で銃の所持を許してきた。それでもこれまで、事故は少しはあったとしても今回長崎のような事件はなかったから、そんな規制のしたでも良しとされてきた。 馬込容疑者のことは聞けば聞くほど、銃所持にふさわしい人物とはおもえない。 いったい 長崎の公安委員会は何をやっていたのか?これでは何のための銃刀法なのかわからない!!
 こんな規制のしかただったら、今後も銃による事件が絶えない国なってしまうのだろうか?


・政治家選びも曖昧
 橋下弁護士の大阪知事選出馬にも見るように、単に有名人であるとか人気者であるとかそんな理由だけで政治家、自治体の長になることができるということも、日本らしさの表れではないだろうか?  「みんながやるなら私もやる」 「みんながきているから私も着る」 と、全く個性が光らない。 これもある種の「まっ、いいか」だ。


・年金問題をきっかけに意思表示しようよ!
 これは「まっ、いいか」 ではよくないのが、年金問題だ。よくまぁ自民党のおじさんたちがお口をそろえて 「国民に誤解を与えるような言いまわしだったとしたら、申し訳ないと言わざるを得ない」 とか言っちゃって、こんなことで 「まっ、いいか」 とはいかないだろう。 国民に誤解を与えるようなことを言った人が、 たとえ短期間であったとしてもこの国の総理大臣だったんだよ!!! 信じられないよ。

 それにしても今回の自民党の口裏合わせは大失敗だよね。 「持ち主不明の年金の名寄せ作業は想像以上に大変で、一生懸命やったけど、どうしても○○人分はできなかった」って言っちゃったほうがまだマシだったと思うよ。

・「申し訳ないと言う。」 と 「申し訳ない!」と言う。 これ大違い!
 それからいつも謝罪会見とか見ていて思うんだけど、「申し訳ございません、と言わなければなりません」というセンテンスをよく耳にする。 これって「申し訳ございません!!」って謝ってることにはならないよね。 このセンテンスだったらいつ頭下げるんだよ!!  心から謝っている時には 「ごめんなさい!」 も 「すみません!」 も 「申し訳ない!」も その後に文章は続かないのでは? 
謝り方も曖昧なんだな。